13Jul
舞台がわたしの地元なので、本も読んだんだけど
ドラマでは、仕方ないとはいえ、「吹田はこんなんと違うー!」と
突っ込みたくなるところが随所に。映画はどうなんだろう~
さて、本ではそうでもなかったんだけど
今回は主人公のお母さんに、妙に共感してしまいました。
何年も健康診断に行かず、末期癌でなくなったお母さん。
お父さんは、家では無口だったらしい。
無口でムスっとして団欒にも参加しないのが美学、みたいな人って、
妻に対して「お前は無能で何の価値もない!!!」という
強烈なメッセージを受け取らせるんだよね。
田村のお母さんが健康診断に行かなかったのはよくわかる。
私なんて健康診断うける価値がない、と無意識に思っていたじゃないだろうか。
ごはんも自分の分は作らずに、残り物だけ食べたり
食卓にはつかずに台所で立って食べたりするお母さんが多いのも
おそらく無口でムスっとしたお父さんから
そういうメッセージを四六時中あびせられて
自分に対する無価値感が高まった結果なんだと思う。
専業主婦ってしんどいね。
そういう無価値感を増幅させると、就職のときにも不利だしね。
自分の能力を実際より低く見積もってる専業主婦のお母さんて、
多いんじゃないかなあ。
わたしも、そういう「お前は無価値だ!!!」メッセージを
必死でかわしてきたんだけど、ここのところ疲れてきたというか
もー、無価値でいいですよ、わたしと息子は台所でごはんでいいですよ
どうぞリビングは占有してください、という感じになってきた。
いかんいかんね。
しかし、田村母は、そんな状況にもかかわらず
3人の子供をいい子に育てて、えらいなあ。
子供たちは無責任な父親を恨んでもいないようだし
まっすぐ素直に優しく育てたんだなあ。すごい母だと思いました。